2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

暗黒の愛

鏡の向こうに、誰がいるんだ。 鏡の向こうに、君はいるの? 鏡の向こうに手を伸ばした。その手は切断され床に転がった。 ボテッ。その切断面から魔物が出てきて僕に言った。 「マッシュルーム、腐らんうちにはよ食べや」 僕は魔物を壊した。 よく見たらゴキ…

蟋蟀の海

すべての苦しみが全部俺の責任だとゆう気がするのは気の成果。やっぱ気の成果。俺の行うもろもろすべてが愚かな行為だとゆう気がするのは気の成果。やはり気の成果。俺はすべてを辱めているような気がするとゆう気がするのは気の成果。やぱり気の成果。ゆう…

ちいさな湖

恋心が戻る。そんなことが、ある。さみしいよ。苦しみと喜びの交じり合った言葉を何故人は作らなかったのだろう。俺はもうずっと苦しみか喜びか分け隔てられない感情と感覚に心が震えている。喜びとも呼べるその感覚に打ちひしがれている。人間の想いは、言…

スカトロジィな君へ

僕は君を愛している。 毎日「スカトロジィ」検索をする君を。 君の美しい空が、スカトロジィで埋め尽くされたその空を。 僕は受け入れたいと思うんだ。 君の悲しみの秘密がそこにあると知っている。気がする。僕は。 何故かは解らないよ。そんな気がする。 …

闇の光

あなたを私は待ち続ける。 ミイラになっても。死体になっても。腐り果てても。骨になっても。土になっても。風になっても。海になっても。死んでしまっても。消え果てても。 あなたを私はおぼえている。 あなたが私を忘れ去っても。あなたがミイラになっても…

ベンジャミンと先生 「ベンジャミンの補習」

先生は次の次の日、ベンジャミンのために、放課後に残して補習授業を行うことにした。 先生はベンジャミンに「言いたいことを言いなさい」と言った。 ベンジャミンは先生に向かって言った。 「先生、ぼくはほんとうは自分がすべてを諦めている人間なのだと感…

ベンジャミンと先生

先生がドアを開けた。各々は自分の席に着く。先生が生徒達に向けて言い放った。 「はい、立て」 「はい、礼」 「はい、座れ」 「では今日の1限目の授業を始める。今日から新しい本だ、昨日渡した本、スウェーデンボルグの霊界日記だ、もう読み終った人間もお…

ナイジャ

鬼のキスは黒い、どうゆう黒さかとゆうと人間がちくわぶに見えるくらいの黒さだとゆう、かなりの黒さやろ、俺は待ってんだ、おまえのキス待ってんだ、どうゆうキスかとゆうと金玉が三つに見えるくらいのキスだとゆう、意味わからんやろ、これはもう人間が理…

カラフルな死

金に目が眩む、愛に目が眩む、光に目が眩む、闇に目が眩む、死に目が眩む、罪に目が眩む、性に目が眩む、君を殺してしまおう光の中で、サヨナラの中で再会しよう、俺の中で死を産み出そう、まだどこにもない死を夢むことを夢見たい、死に色をつけよう、カラ…

オニキスの矢

ゆうたらもう死霊やからなあ、あいつも。死んでるうちが華とはよく言うもので結婚詐欺師、そいつの姪の娘、今晩来るらしい。死霊は携帯持ってないよ、だからなかなか連絡つかん。おむすび、三つ四つ作っといて。イニシアチブのようなやつ、三つ四つでいい。…

世界一キレイなもの

今日は先生に愚痴ったった。泣き言や、あれ泣き言。涙交じりで。戦進化の先生に向かって、って精神科。精神科の先生に向かって。「馬鹿にしてるんですか」っつって。涙浮かべて自分は「廃人じゃないですか」っつって。先生に向かって俺は何をゆうとんねん。…