オニキスの矢

ゆうたらもう死霊やからなあ、あいつも。死んでるうちが華とはよく言うもので結婚詐欺師、そいつの姪の娘、今晩来るらしい。死霊は携帯持ってないよ、だからなかなか連絡つかん。おむすび、三つ四つ作っといて。イニシアチブのようなやつ、三つ四つでいい。人体派遣の契約切れたから。すしのこに恨みを持って、それからや、連絡つかんの。オニキス、おまえの席、用意してないよ。すしのこに謝って来いよ、本気で。話はそれからや。モジリア島のすしのこがえらい怒っとるらしいで。しらすと離婚、それがおまえのキーワードだ。あほ、ミュータントしらすや、オニキスがあいつをミュータントにしたんや。チャンネル振り回したあとタイでアナコンダの痔を治したんやけどオリエンタルな虫がやってきて添い寝したくなってモロコに借金してでも添い寝したくなって周期的な星がその夜、降りてきた、次第にオニキスはしらすをミュータントに変革させた、弓がその瞬間、オニキスの胸を打ち破った。蒸発中のモロコもそれには驚いたようや。全身からの射精、それがミュータントしらすの精巣部を脅かした。順風マット、それがどこからともなく飛んできてエゾリスの精巣部もその瞬間脅かされた。オムライス風の虫がそのときやってきてジャマイカ出身のそいつの精巣部も脅かされた。猛烈に脅かされたとあとで語っていた。アジャスター付きの素麺の川を君と二人で泳いで見たい、そう言って終末のおむすびが流れていった。だからあいつは死霊になったんだ。ゆうたらええ話やろ。でもすしのこは今、暗黒の世界の果てで木枯らしに吹かれている。助けに行くすべは、いまだ、見つからない。

 

エンドロールが流れた後も、見つからない。