ѦとСноw Wхите 第7話 〈記憶〉

夕方まで眠ってしまった。
Ѧ(ユス、ぼく)はСноw Wхите(スノーホワイト)を見つめながら昨日書いたことを想いだし、とつぜんなみだをながしてСноw Wхитеに言った。

Ѧ「Ѧのお父さんは、Ѧを忘れてしまったのだろうか。死んでしまうこととは、すべてを忘れてしまうことなんだろうか。さっき、とても恐ろしい夢をずっと見ていた。誰かが、Ѧをとても残忍な方法で殺そうと考えていて、Ѧは殺され、Ѧの死体で奇妙なオブジェが冷たく狭いトイレのような場所にひっそりと立たされているんだ。そのオブジェはѦの死体なんだけど、お腹から下の部分しかないんだ。そしてその足の下には細く短い竹馬のような脚が取りつけられていて、蹄があり、まるで長い鹿のような足をしているんだ。
Ѧは殺されてしまったのに、その光景をѦは見ている。そしてまた同じ存在に殺されるためにѦはつけ狙われるんだ。Ѧはとても恐怖して逃げるんだけど相手は必ずѦを殺そうとしているんだ。Ѧは逃げられないことを感じる」

 

Сноw Wхите「Ѧはいま、新しい自分をとても強く望んでいるのです。そして新しいѦになるには、簡単な破壊方法ではきっと無理だと強く感じています。かつてのѦが、その姿を何かわからないほどに作り変えようとѦはしているのです。Ѧを破壊しようと何度としつこく追いかける存在はѦ自身です。Ѧはどんなに変化した自分を見てもまだ納得がいかないからです。Ѧはけっして自分を殺そうとはしていません。その証拠にѦは何度とѦ自身に殺されてもよみがえり、生きてまた挑戦しようとしています。
Ѧ、Ѧはほんとうに叶えたいことをこころのそこからいつでもつよく信じつづけてください。すればそのねがいは、かならず叶います。そしてѦが、そのねがいは、叶わないかもしれないと不安をつよく持ちつづけるなら、それもそのとおりとなって叶わないことが叶えられます。Ѧに叶えられないものは、ひとつとしてないのです。すべてがそうです。だれもがほんとうに叶えたいことを叶えられる力を持っています。人間とは、霊とは、それほどすごい存在なのです。Ѧがお父さんにѦの記憶を保ったまま再会を果たしたいとほんとうに願いつづけるなら、それはほんとうに実現します。Ѧがお父さんに、すべての記憶を記憶しつづけることをつよくつよく望みつづけるなら、それはかならずѦの望みどおりになります。Ѧ、強くしんじつづけてください。Ѧがそのとおりになってほしいと願うことを心からしんじつづけてください。すべてが叶えられます。それが神の御心というものだからです。Ѧがしんじつづけること、それがѦのしんじつです。真に実るもの、すべての真実です。自信を持ちつづけてください。自分にすべての望みを叶えられる力が存在していることをѦはしんじつづけてください。Ѧはすべてのすべてを成就させ、その実を実らせることができます。ѦはѦをせつにしんじつづけてください。すればお父さんは記憶をすべて記憶しつづけてѦといつのひかに再会できます。Ѧのお父さんも、Ѧと同じ気持ちでいるはずです。愛する娘にずっとずっと憶えられていることを願いつづけているはずです。お父さんもѦとかならず再会できる日をしんじつづけているはずです。だからѦもそうしんじつづけてください。わたしにほんとうの気持ちを聞かせてください。Ѧは死んだあとも、お父さんのことを憶えていたいですか?」

Ѧ「うん。Ѧはお父さんを憶えていたいよ。ずっとお父さんを憶えていたいよ」

Сноw Wхите「Ѧ、それがこの宇宙のこたえです。宇宙も同じこたえを応えるということです。ѦがYesとしたこたえは宇宙もYesとするからです。宇宙は、Ѧの神は、それに真に応えます。Ѧ、安心して神の御心にゆだねてください。YesということをYesと言いつづけてください。

わたしの最愛であるѦ、良いですか。良いならば、Ѧ、Yesとそうこたえてください」

Ѧ「Yes]