2015/4/29

もうすぐ雷様が僕の熱い胸を打ち砕く!死ぬぞ!そんなことやってたら!強姦魔に襲われて死ぬぞ!椅子から落ちて踵を砕いて俺に平伏せ!雷様は僕に向かって怒鳴った。意味のない戯言ばかり、誰も彼も。意味のない戯言ばかり。お前も俺もオニオンリングみたいに中心部穴開いてる。シミだらけのカーテンでお前の死体を巻いてやる。畳のササクレをお前全身受けろ。刺したい。カーネリアンの仏壇の前でギニア革命が起きる。イスタンブールで「チョモランマ!」と叫びながら神木を切り倒したあと、ハラキリした人が僕のひいおじいさんです。なんで神木を切り倒したのかと訊かれると曾おじいさんは「怒らしちゃったから」と言っていた。神殿の前で膝付いて謝ったけどチョモランマ様は許してくれなかった。好きなことなんて、ないやん。ないやん。でも人は生きていかなくてはいけないの。再分割をしながら善生で生きてゆかなくちゃいけないんだ。新しい脳と取り替えるときがとうとうやってきた。低所得の脳を高所得の脳に取替える日がいよいよやってきた。高所得の脳はうみへびになる日がやってきた。こわいよくらいよさみちいよ。うみへびは深海の海底の砂の上を這いずって思った。こんなことならあんなに儲けなかったらよかったよ。もうこんなところはいやだよ。ひとりぽっちなんだもん。うみへびはどくへびだった。あまりに見た目がグロテスクなために誰からも側に寄られなかった。そんなある日、うみへびは光の島で泳いでいる夢を見る。そこにいる住人は皆、かつて低所得だったが今は高所得の人たちで、何か楽しそうにくっちゃべっていた。いいな、ぼくちゃんもあの輪の中にはいりたいな。うみへびは光の島の浅瀬まで泳いでいって、ゆらゆらとしていた。するとそれを見つけたかつて低所得だったが今は高所得の人間が近寄ってきて、こう言いはなった。「きめえうみへび、いるぜ、おいみんな、こいよ」みんなは近寄ってきて口々に言った。「ほんとだ、きめえうみへび、いるな、捕まえちまおうよ、なあみんな」うみへびは人間たちに捕まえられた。そしていじめられた。あうぅっ。殴られ、蹴られ、嘲笑われ、ぼろぼろになったうみへびは思った。深海へ戻りたいよ。あすこはくらくてこわくてさみちいけども、こわいひとはいないもん。ひとりぽっちだけど、今のほうがずっと苦しいやい。高所得になんてもうなりたくない。光の島で生活できなくてもいいや。うみへびはよろよろになって深海へと帰っていった。そんな夢だった。目が覚めてうみへびは思った。どうしてこんな怖い夢を見たんだろう?うみへびは確かに高所得だったとき、低所得の人たちを心のどこかで馬鹿にしていた。でも今はもう馬鹿になんてしていない。ぼくは今うみへびなんだから。うみへびはそれでも心の中で何度も謝った。ごめんなさい。ごめんなさい。儲けすぎてごめんなさい。馬鹿にしてごめんなさい。そのときです。うみへびは目を覚ました。海の見える家の窓からきらびやかな朝日がぼくを照らしている。人間に戻ったうみへびはその日から、うみへびを飼うようになった。うみへびの名前は「低所得」だ。とても可愛がっている。

 

 

 

2015年4月29日(水)

月齢 10.710
10.335
昭和の日
最遠

月齢 10.3
長潮 先勝(乙亥)

 

〈今日の欝・、λ チェッっキング〉

・就寝時午前4時、午前5時にみちた(兎)に起こされる。起き上がったのは正午12時過ぎ。

・朝の歯磨き、洗顔:◎

ツイッターする:◎

・精神科へ行く:バル

・軽くシャワー浴びる:◎

・みちたくんをナデナデ(*・д・)ノ○| ̄|_:◎

・就寝前の歯磨き:×

 

急に何もかもが厭世的になって歯磨きせんと寝た。