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蟋蟀の海

すべての苦しみが全部俺の責任だとゆう気がするのは気の成果。やっぱ気の成果。俺の行うもろもろすべてが愚かな行為だとゆう気がするのは気の成果。やはり気の成果。俺はすべてを辱めているような気がするとゆう気がするのは気の成果。やぱり気の成果。ゆうとくけど、その果実はめっさくさあほみたいに苦い。根室の防波堤で短い半ズボンを履いたミジンコみたいな顔をした知らないおっさんと夜会極秘パーてょ-を今すぐに開かなくては死ぬうというほどに苦い。アブノーマル、おまえは死ね。と言いながら白けたバカンスで薪を割る。頼まれたはずのみゅくみゅくしたびゅんびゅんを猿と一緒に縁日に行ったんやけれども、てめえの鏡餅回し売りしていた通り掛りの常しえの輪っかなめとったらあかんど、大福を分けてくれるのはありがとう、すうと消えた。もう海が真っ黒やねんか、あれ全部蟋蟀やねん。その海におまえをいつか落としてやろうと思う、いっひっひっひっひっひっひっひっひっひ、ひいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃっっっっっ。俺は今ちょっと立ち上がれないので這い蹲って逃げた。カサカサカサカサカサカサと音を立てながら這って走った。人間が四つん這いになって走る姿は人肉に飢えた餓鬼のように見えるよなあ、そう思いながら俺は四つ足でものすごい速さで走った。いったい誰が、かれが、俺を、ぽくを、ぱたしを、ぱしを蟋蟀の海に落としたいとかゆうてますんやあ~、ぽくはチヂミ揚がり、ひとりでさみしく揚がったチヂミをぷちゃぷちゃ喰うた。その時、鮫人間が上陸してきて俺に言った。「もう人おらないと思ってたのにおったわ。ここはね、もう人が住むことができないんだよ、前方は蟋蟀の海やろ、後方は見てみぃ、おい、いつまで喰ってんねん、はよ見ろ」俺はぷちゃぷちゃをやめて後方を振り返ってみた。ちゃ、ちゃむはむげっせまっ。と俺は驚きのあまりつい叫んだ。そこにはなんとチャムハムゲッセマがで~んとおったのである。しかしチャムハムゲッセマは今のところ、眠っているようだった。俺はふぅ、とぷぅ、という安堵の二音を奏でた。しかしその微かな音になんとゆう不幸だろう、チャムハムゲッセマは片目をぱちこっと開けて俺をぴろりんこと睨みつけたのであった。俺はつい、ぱっぱむてりあんっ。と叫んでしまった。なんと、その後ろには、パムテリアンも潜んでいたのであった。パムテリアンはもうぎんぎんに起きていて俺を見て、言った。「御主、御主の名はポミー、ポミー、御主は真にポミー。鮫人間は御主の後方にいるが、御主は鮫人間の前方にいるのである」そう言ってパムテリアンはぴゅらぴゅらと音を立てながら鮫人間に近づいて行き、二人はずりゃずりゃと蟋蟀の海の中へと消えていった。俺は恐る恐る振り返った。そしてつい、ぺげらんぽっと叫んだ。ペゲランポはとにかく流れていて、そのせいでチャムハムゲッセマがぼやぼやとしか見えなかった。俺はペゲランポに近づいて言った。「なんで流れてるの」しかしペゲランポは詩花徒をこきやがった。風向きでこちらへやってきた詩花徒たちは俺を取り囲み花の形になった詩を放った。「もう生まれることはないのに生まれてる。もう生まれないことがないのに生まれてない。もう生きてないのにもう生きてる。もう死ぬのにもう死のう。もう眠るときがこないのにもう眠っている。もう永眠なのにもう永眠をしよう。もう死んでるのにもう死になさい。私たちの中で。」放たれた花はやがで一瞬にして枯れ果て塵と化しやがて何もない状態になった。振り返るとペゲランポは止まっていた。俺はチャムハムゲッセマに四つ足でぴょむぴょむ近づいて行き、その目脂の溜まった目玉の縁をぱちゃぱちゃと舐めて愛撫をして、俺を助けてくれという意思表明を伝えた。チャムハムゲッセマは俺に向かって片目のまま血の凍るような音で言った。「鮫人間だけをここに戻しなさい。さすれば、おまえを助けてやる」俺はつい「え、でも、鮫人間は凍り儀の海へ、あっ、氷儀の、ちゃう、蟋蟀の海の底におるから」と言ってしまった。チャムハムゲッセマの腹をぶち破って、俺の目前にぬめぬめの殻の中に入った、その、エデモサメニンゲンハコオリギノウミヘアッコオリギノチャウコオロギノウミノソコニオルカラが現れた。俺はとても気色の悪かったが、しょうがなく、エデモサメニンゲンハコオリギノウミヘアッコオリギノチャウコオロギノウミノソコニオルカラの殻を拳で叩いて割った。中からエデモサメニンゲンハコオリギノウミヘアッコオリギノチャウコオロギノウミノソコニオルカラノカラヲコブシデタタイテワッタが出てきて、俺に向かって言った。「ママン、パミューパペイポウその果てが」俺は応えた。「呼んでんのか?」「ペナン」俺はしょうがなく、エデモサメニンゲンハコオリギノウミヘアッコオリギノチャウコオロギノウミノソコニオルカラノカラヲコブシデタタイテワッタを抱っこして、蟋蟀の海の中へべじゃべじゃと入っていって、俺はだいたい、死んだ。